みんみんゼミ

第9回 ゼミ報告 「映画」

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1もとはし時計 2019/06/18 21:03 電話3PC Android

OB・OGの皆様、こんにちは。
第9回ゼミ個人テーマ「映画」の報告をさせていただきます。

今回の発表では、「前回のゼミで発表を行った『カリガリ博士』と同様に、ドイツ表現主義の作品である『ドクトルマブゼ』について考察を深める」ということを目的とし、「1922年に公開された映画『ドクトルマブゼ』がヒットした理由は、第一次世界大戦で敗戦したドイツで起こったインフレーションの経済状況が、金を目的に暗躍し、金に振り回されるといった主人公マブゼや作品に投影されたからである」と主張し、ディベートを行いました。


フロア側からの「主張では主に、当時のドイツの「社会状況」と映画の「内容(主人公)」が重なり合ってヒットした、と捉えられますが、それに加え、映画の表現の仕方(表現主義や映像技術等)が評価され、ヒットしたということも考えられるのでは無いかと思いました」という意見に対して、発表者側は「ドイツ表現主義は後世になってからカテゴリーの中で評価された訳であり、当時は観客たちが実際に足を運んで内容に魅力を感じて広まっており、それはやはり当時の状況と映画が重なっているからである」と反論しました。
また、「確かに作品の中でインフレが投影されたような箇所はありますが、それはほぼ冒頭とラストシーンに限り、どちらかと言うと金銭に関わることよりもマブゼの催眠術の方が印象に残ります。第一次世界大戦後のインフレというよりも、敗戦後のその社会全体の不安定さがその催眠術として投影されたことが、ヒットした理由なのではないかと考えます」というフロア側からの意見に対しては、「催眠術はストーリーにおいて細かい所に使われていて、小さなポイントであり、そこまで大きなポイントではない。殺人やお金を目的として主人公や登場人物が振り回されているということの方がこの映画において大きいポイントである」と発表者側は反論しました。
フロア側からの「当時のドイツの「社会状況」と映画の「内容(主人公)」が重なり合ってヒットした" との主張ですが.私は映画制作の技術的な面がヒットした理由だと考えます。表現主義的な様式だけでなくいろいろな様式が取り入られていたり、表現主義映画ではセット撮影が主体となるが、この作品ではパリに行ったりとロケーションによるリアルな外景が感じられる為、視聴者がより感情移入できヒットしたのだと思います。」という意見に対しては、「『十二人の怒れる男』は映像よりもストーリーが、良いから評価されている。この作品も映像ももちろんだとは思うがストーリーの方が先にくるとと考える」と反論しました。

安達先生からは「様々なファクターのうち、どれが重要かということがポイントである。当時の方にアンケートを取っている訳では無いためどれが1番か決めるのは難しいが、この作品において『ドクトルマブゼ』のドイツ語の『Dr.Mabuse,derSpieler-Ein Bild der Zeit』というタイトルからしてこの時代をパロディ化して映画化している事がわかる。そして現実と合っており、ストーリーとして面白いから人気になった」、「人々にとって身近な世界であり、感情移入しやすい。そしてロケーションもリアルで良かった」、「ドイツはプロデューサーが居ないため、今も昔も制作資金を集めるが大変」、「この時代はフィルムだったため、取り直しが効かない。そして技術・歴史・お金が映画と密接に関わっているため今の時代から見つめるのは中々難しい」、「発表者側の主張はその通りであり素晴らしい」というお言葉を頂きました。

評決の結果、発表者側の勝利となりました。

これで第9回ゼミ報告を終了致します。

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