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第12回 ゼミ報告「絵画」

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1しもやん時計 2019/07/17 14:22 電話3PC iPhone

続いて、個人テーマ「絵画」の報告をさせていただきます

今回発表者は、前回取り扱ったクリムトの「接吻」に関連して、同画家の《ユディトT》の理解を深めることを目的とし、「クリムトの《ユディトT》が有名な作品となったのは、題材の「ユディト」が従来描かれてきた作品とは異なった視点で描かれていて革新的であったためである」と主張しました

意見として、「クリムトが聖書の「ユディト伝」という主題に取り組もうとしていた時代は、すでに美術史においてユディットの解釈や基本的な表現方法は確立されつつあり、カラヴァッジョやアルテミジア・ジェンティレスキ、トロフィーム・ビゴーらの作品において、彼女の過激な行動は劇的に描かれていた。そこから見ると、恐ろしさなどは特に革新的ではなく、どちらかというと、切断されたホロフェルネスの首を手に持つユディトが恍惚状態になっている瞬間の表情を描いており、意図的に聖書の物語への言及を無視し、女性としての部分のみクローズアップしている点が人の目を引き有名になったのでは」というものがありました。発表者は、「首や剣を持ち直接的な恐ろしさを表現することが多いユディトをクリムトはその表情など女性的な恐ろしさを表現している。その新しい解釈が、有名となった所以ではないか」と回答しました
また、「クリムトは他の画家と明らかに違って特徴的な描き方が印象的であり、確かに恐ろしさも感じるが、どちらかと言うと恐ろしさを美しく表現している(技術面でも金を使うなど)ということが評価されたのではないか」という意見には、「クリムトは他にもユディトと同じ技法を使った作品を描いているため、技法の影響でこの作品が特に有名になったとはいえないのではないか」と反論しました
「クリムトの『ユディトI』は女性の恍惚とした表情や、乳房が見えているといったエロティックな女性の印象を強く受ける。こういった点は"ファムファタル"の一面が出されていると思うが「恐ろしさ」といった一面が出されている印象は弱く、むしろカラヴァッジョやクラナッハが描いた『ユディト』の方が殺害する場面やあるいは生首と剣を携え、凛とした佇まいで描かれている点があることからこちらの作品の方が恐ろしさは強いのではないか」といった意見には、「一般市民が本来叶わない相手に買って恍惚としていることや、エロティックな部分からは、女性本来の恐ろしさを感じることが出来る」と答えました

安達先生からは、「ユディトは本来貞女であり、それが悪女として描かれている。そこに新しさがあったのではないか」という意見をいただきました

評決の結果、フロア側の勝利となりました
以上で、報告を終わります

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