第8回 ゼミ報告「絵画」
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1.[ミツザワ] 第8回ゼミ「絵画」報告 今発表ではクリムトの作品「接吻」を取り扱いました。 発表者は「グスタフ・クリムトの「接吻」が彼の代表作になったのは、作品の愛と危うさを一枚の作品でされている表現が、当時のオーストリアの未来への期待・不安が入り混じった人々の心を表すような作品であったからではないか。」と主張しました。 ※先生からのご指摘で「『接吻』がグスタフ・クリムトの代表作になったのは、この一枚の絵の中に男女の愛と危うさが同時に描かれており、これが、当時のオーストリアの人々が抱いていた、期待と不安が入り混じった未来への心情を見事に表していると受け取られたからではないか。」と訂正いただきました。 挙げられた質問・意見として、 「グスタフ・クリムトの作品を調べてみたところ、『接吻』以外の作品は女性のみが描かれている作品ばかりのように感じました。その中でエロティックな作風で様々な問題を引き起こしながらも金箔という目立つ素材を使用し、男女の恋愛におけるグスタフ・クリムトの現実を追求し描いた作品だからこそ代表作になったのではないかと考えます。」 「この絵を第一印象で見た人々は不安や危険といった感情よりも、愛情やエロス、恍惚といった印象を受ける方のほうが多いのではないでしょうか。ですので、当時のオーストリアの人々が、この作品に期待だけではなく、不安も投影されている点に共感?した事は考えにくいと思います。」 「時代背景に「お上品かつ退廃的な世相であった」とありますが、どう言ったところがお上品だったのでしょうか?」 「この作品からまず受ける印象としては、やはりこの男女間の愛や官能的な部分であり、その後で女性の足元の崖に気付いたとしても、それはオーストリアの人々の未来への不安などではなく、単純にその男女の行く先を想像するのではないかと思います」 などがありました。 今回の発表の評決は決まりませんでした。 06/16 13:22 PC PC
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