合宿 ゼミ報告 個人テーマ「合唱」
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1.[なかだ] OB、OGの皆様こんにちは。 ゼミ合宿で個人テーマ「合唱」の司会を担当いたしました中田でございます。 ディベート内容の報告をさせていただきます。 今までの「合唱」の発表では、おもにドイツの合唱曲について議論してきましたが、今回の発表では日本の合唱に重点を移し、その問題点の解決策をドイツの合唱団と比較して議論を行いました。 発表者の主張は、「日本の合唱団は現在、合唱人口の減少・高齢化、レベルの二極化といった問題に直面している。これらの問題を解決するためには、ドイツの合唱団のように一つ一つの団体が明確な目標を持つとともに、より多くの人の目に留まるような活動をするべきである。」というものでした。 原稿読み上げ後、新しい質問はフロア側から出ませんでしたので、BBSに沿って意見を出し合いました。 フロア側から、「コンクールは合唱をしている人々にとってもちろん重要なことだが、そこに重点を置きすぎているせいで趣味が多様化していく中で新たに合唱を始めたいと思わないのではないかと考えた。趣味なのにそこまで本気になれないなどコンクールに重点を置いてしまうということがレベルの二極化にも関わっていると思う。また、全日本合唱連盟のウェブサイトをみたところ、お母さんコーラスやこどもコーラスフェスティバルなどハッキリと年齢ごとに分かれていた。これでは考察に同じ世代が合唱に割く時間を失うため活動ができなくなるとあるが合唱連盟自体がそもそも年齢ごとに合唱をするような風潮を促しているように感じた。そのため私は合唱連盟のコンクールに対する考えや合唱の世代に関する考えを改めることがまずは必要なのではないかと思う。」という意見が出ました。発表者側は反論として、「「趣味なのにそこまで本気になれないなどコンクールに重点を置いてしまうということがレベルの二極化にも関わっている」というのと1つの原因だが、一番最初に改めることではない。合唱団の中で目標をまず定めないと、合唱団内でコンクール派、それよりも気軽に参加できるフェス派に分かれてしまう。そのため、まずはどういう指針で活動していくか決めていくことが重要だ」としました。 その反論を聞いたフロア側から、「その反論は合唱団での考えに合わなかったら辞めることを進める考えではないか」という質問が出ましたが、「それは合唱団・個人お互いの為に、合唱団の考えに合わなかったら辞めることが最善である」と答えました。 次に質問で、「老人が集った合唱団には若い人が入りにくい。主張では幅広い世代の人が入り混じった合唱団を作るべきとあったが、それでは明確な目標設定だけでは足りないだろう」というものには、「元々そういう世代の人が集まっているというのはある意味狙い(目標)があるもので、無理やり改変するのはおかしい。また、今回の主張は一般合唱団のことだ」と返答しました。 安達先生から、「まず問題がどこなのか分かりにくい。合唱団は需要と供給の成り立ちなので、全体論として数の減少を憂ているのか分からない。スポーツで例えると野球では高校生は高校生、社会人は社会人チームなど世代で分かれるのに…合唱団ではごちゃ混ぜにするのか。また、熱意の差はあってもコンクールに行きたくない人はいないだろう。ヨーロッパはオペラ座があり、そこで専属の合唱団もあるのでプロの受け皿がある。しかし日本では少なく、日本では楽しんでやろうという考えをもつ合唱団が多い。」というコメントをいただきました。 次に、「先日、TBS系で放送された特別音楽番組の「音楽の日」ではアーティストの長渕剛と全国の様々な合唱団がコラボレーションを行い、生中継で一緒に「乾杯」を合唱していた。多くの合唱団が参加し、歌っている合唱団の映像が変わるたびに、合唱団の正式名称や地域などもテロップで表示されていたため、全国放送の特別番組でも合唱が採用されるなど、広く露出し活動しているのではないかと思う。 日本の合唱団は狭いコミュニティと言及されているが、 ドイツの有名なウィーン少年合唱団なども(プロかアマチュアかの前提や必要だが) 性別、年齢 などの制限があり、コミュニティとしては狭いのではないだろうか。」というフロア側の主張には、 まず安達先生から「ウィーン少年合唱団はボーイソプラノ限定なので、狭いコミュニティになっても仕方ない」というコメントをいただきました。そして発表者側からは「TVと生の合唱は全然違う。またTVに映るのは広いコミュニティといえるのだろうか。」という反論がありました。 フロア側からはその反論を聞いて、「興味がない人は公演にわざわざ行かない。取り上げたように、「音楽の日」のようなTV特集を知って興味を持つ。」と意見を出しました。 加えてフロア側からは、「主張には、"一つ一つの団体が明確な目標を持つとともに、より多くの人の目に留まるような活動をするべきである。"と書かれてるが、明確な目標を持つ事は大切だと思うがそれにより、より一層音楽の硬直化が進んでいくのではないだろうか。 歌うことの楽しさというのは、どの年代にも知られているとカラオケの文化などから感じられる。 合唱の幅を広げるためにはまず、入口のレベルを下げることが一番ではないかと考える。」という意見も出ました。 その反論には、「アマチュアは硬直化しにくい。プロも含め新人の作曲家に曲を作成してもらい、初演を行うこともしている。このように昔の曲だけではなく、新しい曲にもチャレンジしている。また、そもそも入り口のレベルは一緒である。魅力に気付いた人が続けているためだ。」としました。 評決の結果、2:2で引き分けでしたので、司会の判断により発表者側の勝利となりました。 以上でゼミ合宿個人テーマ「合唱」の報告とさせていただきます。 09/13 17:55 PC iPhone
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