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ゼミ大発表会報告 個人テーマ「方言」
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1 [なかだ]
OB・OGの皆様こんにちは、中田です。
報告が遅くなりまして申し訳ありません。
大発表会で行われた個人グループ「方言」の報告をさせていただきます。
前回の発表では、商業取引上のコミュニケーションという視点から「バイエルン方言が単母音化現象を受けなかった理由」を考察したが、今回は「12〜13世紀、バイエルン方言が、北部からの単母音化の影響を受けなかったのは、森林地帯がフィヒテル山地からドナウ川上流域まで広がっており、キリスト教布教の際の大規模な森林破壊によるペストの流行や、王や領主による森への所有権設定と利用制限により、森林地帯での人の移動が少なく、単母音の影響を受けた方言と受けていない方言(ここではバイエルン方言)の交流頻度が低かったからではないか」をもとに議論を行いました。
・フィヒテル山地は短母音化の影響を受けている人が多いのでは→少し平地のところには村が所々ある。そしてペストは14世紀の流行ではなく、12世紀の一部の地域で流行したものである。
・音韻変化は山地など地理的な要因ではないのか。→山地や川に阻まれず広まっている様子はないため、地理的な要因はそこまで関わっていない。
・修道士の関わりは?また、影響は。→修道院が伐採を指導? 関わりはあったが資料は見つからなかった。
安達先生から、修道士は世俗を絶っており、ラテン語やギリシャ語を取り扱っていた。その為、外部の農民とは関わらなかった。
当時、ペストは一年中流行る病気ではなく、隔離はされていなかった。ペストはネズミを通して移る病気なので人口集中部で流行りやすい。そしてペストが流行った場所は安全を求めて他の地に移動(疎開)し、言語の接触が起きた。とお話しをいただきました。
評決の結果、フロア側の勝利となりました。
以上で、個人テーマ「方言」の報告とさせていただきます。
03/10 15:12
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