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第2回ゼミ報告 個人テーマ「合唱」
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1 [ゆい]
OB・OGの皆様、こんばんは。第2回ゼミ 個人テーマ「合唱」と「絵画」の司会を担当いたしました、金沢と申します。
ご報告が遅くなり申し訳ございません。第2回ゼミ報告をさせていただきます。
まず「合唱」の報告から始めさせていただきます。
発表者は、3年のゼミではあまり枠にとらわれずに様々な観点からドイツ合唱曲について研究した。4年生前期の発表では少し論点を絞って、ドイツ語原詩とその日本語訳が全く違う合唱曲が多く存在することに注目していきたいと思う。今回の発表では合唱曲『ユッパイディ』について考察することを発表の目的とし、
『ユッパイディ』はもともと『Studio auf einer Reis’』というドイツ学生歌であったが、アメリカに伝わると歌詞が変わり南北戦争においての南軍のテーマソングとなった。
その理由は、軍歌の特徴としてみられる掛け声のような歌詞が『Studio auf einer Reis’』にも含まれており、軍歌として取り入れやすかったからではないか。と主張をしました。
BBSに投稿された意見への反論から始まり、
寄せられた意見の一つ目は
曲を聴いてみると、結束感が強く、口ずさみやすい印象を受けたため、その効果もまた軍歌として使われたのではないか?というものでした。
対して発表者側の反論では、結束力が高まり、盛り上がる鼓舞する部分はjuheideに集約されている。幼稚園児などざ特徴的なフレーズは特に大きく歌うような特徴と同様で、たしかにこの曲は口ずさみやすさもあるが、その中の要素の一つに掛け声がある。原曲はドンドンと拍を取る曲で、流れるように口ずさみやふくしたのはアメリカ人だと思う。と反論しました。
そこで安達先生から、結束力が高まらない合唱曲はなく、一体感を感じれられるという特徴は前提である。
また、軍歌と学生歌の違いにも言及するべきであり、アメリカには学生歌はないのか?
アメリカ人はドイツ語が理解できず、曲がいいから使おう、という理由も推測できるし、そもそもなぜ、学生歌が南北戦争の文化になったのか?という質問が上がらないフロア側へのご指摘もいただきました。
その先生からの軍歌と学生歌の違いのご指摘に対して、発表者側からは、学生歌はお金がなくても、人生を楽しもうという、協調性を高める歌であり、軍歌は気持ちを高めた上で、兵隊や国民を鼓舞させる歌だと思う、と返答しました。
またアメリカ人はドイツ語が分からないから...というご指摘に対しては、Aメロ部分は口ずさみやすく、アメリカ人はたしかにドイツ語が分からなかったが、掛け声が残っている証拠として、アメリカ人がドイツ語の掛け声に共感するものを感じたからではないか、と返答しました。
次に、掛け声のようなパートがある曲は他にもあると考えられるが、このように軍歌として流行った理由には、やはり馴染みやすい曲調があったからなのではないか、という意見に対しては
むしろ掛け声があるパートよりも、陽気な曲調の母体の方がアメリカには多い。なじみやすい曲でいいのであれば、ドイツから持ってきた歌を使う必要はない、と反論しました。
次に、掛け声のような歌詞が共通しているため、南軍のテーマソングとして扱われたとあるが、その前に陽気な音楽であり、リズムがとりやすく皆で歌いやすいといった条件から一体感が生まれさらに人々を鼓舞できるといったことからテーマソングとして扱われたのではないかという意見に対しては、
原曲は陽気な曲調よりも軍歌らしい拍子を感じる。アメリカ版では陽気なイメージはなく、軍歌として兵隊を鼓舞する曲となっていると反論しました。
またフロア側からの、ドイツからアメリカへ大陸を超えて、口頭伝承で伝わるのかが疑問だ、という質問に対しては、
安達先生から、当時は楽譜が読めない人が多かったため、譜面だけだと伝わらない。国家のために!という鼓舞する印象は受けられないため、メロディでも掛け声でもなく、たまたま聞かれて、戦いへの不安や疲労を癒せるだろう、と取り入れられたのだろうというご意見をいただきました。
評決の結果、フロア側の勝利となりました。
05/08 20:56
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