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第15回ゼミ報告グループテーマ「民族衣装」
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1 [なかだ]
OB,OGの皆様、こんにちは。
第15回ゼミグループテーマ「民族衣装」の司会を担当いたしました中田と申します。
この度は報告が遅くなってしまい、大変申し訳ございません。
グループテーマ「民族衣装」では、前回地理的なものに注目し、東ヨーロッパと西ヨーロッパの民族衣装の違いについて議論しましたが、今回は身分の服装の違いに注目し議論を行いました。
今回の主張は、「中世の貴族や女性は、イタリア風のファッションや金の装飾品など、権威を表したり自身の魅力を上げるために見た目重視の服装をしているが、庶民、特に商人の男達は裕福であったにもかかわらず実用性を重視した服装となっている。その理由は、1日の大部分を仕事にあて、着飾る必要がなかったからではないか」でした。
BBSと関連して、フロアから「商人の男達にとってどんなに裕福だとしても「お金」を持っているということがステータスであり、貴族と交流する機会もそこまでないと思うので装飾品や服装によって魅力をあげるためにお金を使うという概念がなく、手元に少しでも多くの「お金」を残しておきたかったのではないか」という反論が出ました。発表者側は、「たしかにがめついイメージがあるが、その時代にお金を貯めていてもしょうがないのでは。商人はいった先々で個人のお土産を買うことができ、金のチェーンなどのアクセサリーで裕福アピールをするのでは。」という回答でした。
安達先生から、「日常とハレノヒは服装を分けるのでは。その為、日常で着飾る民族はいないのでは。衣装を見ればデザインなどで民族や位がわかるようになっている。
ドイツでは地元で作られるものは限られて、輸入物が多い。貴族と平民の交流はあったが、働き方は異なってくる。貴族の裕福は永遠だが、平民は揺らぎやすい。その為金を稼ぐか結婚でのしあがる。服装は特に身分関係と結ばれる。」というコメントをいただきました。
他にも、「商人達が仕事の影響で着飾る必要がなかったというよりも、
商人は裕福とはいえ庶民階級であるため、庶民階級の男性がそもそも着飾る文化自体がなかったためではないか、と思いました。(商人に限らず庶民階級の男性=着飾らない。といった認識が強かったのではないか)」とフロア側からの反論には、「安達先生のコメントにもあったように、日常とハレノヒで衣装を分けているとしたら、日常服はより実用性を求めるが、ハレノヒは綺麗目のものにするなど、着飾る意識はあるはずだ」と回答しました。
安達先生からは、「ハレノヒ、結婚式は1回ずつ注文し、ドレスを特注するのがステータスである。ファッションは女性のもので、男性は固定されたものである。着飾るというか地位を表すものである。」とコメントをいただきました。
議論の結果、今回はフロア側の勝利となりました。
以上が第15回ゼミ報告グループテーマ「民族衣装」です。
09/09 23:07
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