OB・OGの皆様、こんにちは。報告が大変遅れましたこと、お詫び申し上げます。1月26日第29回ゼミグループテーマ「アニメ」の報告をさせていただきます。今回のゼミでは、ドイツで受け入れられている子供向けアニメと日本で受け入れられている子供向けアニメに絞り、日本とドイツのそれぞれの特徴や違いを比較し、考察してゆくことを目的とし、日本ではアニメがしつけの手段であるとともに娯楽として受け入れられているため、悪を倒すためとしての戦闘や残酷な描写も含まれているのに対し、ドイツではアニメが直接子供の思想や知能の発達に影響があると考えられており、教訓的なストーリーが多く、また戦闘シーンが好まれないため、物語の展開に制限があるのではないかと主張をし、ディベートをおこないました。まず、BBSの質問として「ドイツの“教訓的ストーリーのアニメ”と日本の“しつけの手段として使われるアニメ”が同義的な感じを受けたのだがどのような点に違いがあるか教えてほしい」という問いに対して、発表者側は「ほぼ同義的な意味だが、違いとしては日本のアニメではしつけをする為に悪に対して対抗する手段として戦闘シーンを拒まないのに対し、ドイツでは戦闘シーンを使わず頭脳やアイデアで道徳的に正しいことを教えているというところにあると思う」と答えました。次に「日本のアニメの特徴にあった、3Dより2Dが主流というのは、現実か非現実かの区別よりも、アンパンマンは絵本、ドラえもんや名探偵コナン等は原作の漫画があるため、原作に忠実にアニメ化した結果、2Dになったのではないかと思った」という意見に対して、発表者側は、「ドラえもんが2Dになった時はまだ3Dの技術はなかった。「きらりんレボリューション」が2Dから3Dになった際は人気がなくなった。そのため、元々日本人は3Dを好まない。」と答えました。その際、安達先生からは「3D化すると著作権の問題などもあり、コスパが悪い。3D化して変えると漫画などと比べた際に違和感が生まれる」というお言葉をいただきました。その他には、「ドイツでは教訓的なストーリーになっていて、日本では戦闘によって悪を罰する勧善懲悪のストーリーとのことだったが、私はよき行いをする方法を提示するのがドイツ、考えさせるのが日本のように感じた。例えばドイツの「Wickie」や「Feuerwehrman Sam」は作品内で解決策を提示しているが、日本はこれが解決策!といったような子供向けアニメは少なく大抵が観ているうちに“これはダメなんだな” ”これは良いことなんだ”と自ら考えていくものが多いと感じた。このように観ている側にも考えを託すような形で作成されているためにドイツよりも物語の展開に幅が生まれるのではないかと考えた」という意見に対して発表者側は、「作品はアニメとして完結しており、その後の物語展開は個人の中でおこなうものとなるのでアニメ自体の物語の展開の幅には関係ないと考える」と答えました。その際、安達先生から「日本の方が漫画やアニメの文化がメジャーであるため色々緩い。ドイツでは、ただの本・アニメ。ドイツでは子供と大人を綺麗に分けており、日本は分けていない。そしてドイツでは子供だけに向けてアニメを作成しているが、日本では藤子不二雄Aのように子供向けの漫画、大人向けの漫画を描いている人がアニメ(原作漫画)を作成しているため幅が広い」というお言葉をいただきました。他にも安達先生から「熊はロシアで神の獣としてとても重要であり、ドイツでもベルリン=ベアのまち(熊のまち)」、「消防士はドイツでなりたい職業第1位にもなっており、人助けが出来る勇敢なイメージ」、「西洋は子供は無垢な存在で日本では子供は罪深いと考えられており、ドイツでは子供は無垢な存在だが、まだ人間ではないと考えられている」、「日本とドイツの文化の差(日本は漫画があり、ドイツにはない)が出ており、ドイツが暴力を気にするのも確かである。ドイツではアニメ=子供(小学校低学年くらい)のためちょっと背伸びしたい子供はアニメは観ない」というようなお言葉をいただきました。本日は評決は取っておりません。以上で第29回ゼミ・グループテーマ「アニメ」の報告を終わります。
OB・OGの皆様、こんにちは。
報告が大変遅れましたこと、お詫び申し上げます。
1月26日第29回ゼミグループテーマ「アニメ」の報告をさせていただきます。
今回のゼミでは、ドイツで受け入れられている子供向けアニメと日本で受け入れられている子供向けアニメに絞り、日本とドイツのそれぞれの特徴や違いを比較し、考察してゆくことを目的とし、日本ではアニメがしつけの手段であるとともに娯楽として受け入れられているため、悪を倒すためとしての戦闘や残酷な描写も含まれているのに対し、ドイツではアニメが直接子供の思想や知能の発達に影響があると考えられており、教訓的なストーリーが多く、また戦闘シーンが好まれないため、物語の展開に制限があるのではないかと主張をし、ディベートをおこないました。
まず、BBSの質問として「ドイツの“教訓的ストーリーのアニメ”と日本の“しつけの手段として使われるアニメ”が同義的な感じを受けたのだがどのような点に違いがあるか教えてほしい」という問いに対して、発表者側は「ほぼ同義的な意味だが、違いとしては日本のアニメではしつけをする為に悪に対して対抗する手段として戦闘シーンを拒まないのに対し、ドイツでは戦闘シーンを使わず頭脳やアイデアで道徳的に正しいことを教えているというところにあると思う」と答えました。
次に「日本のアニメの特徴にあった、3Dより2Dが主流というのは、現実か非現実かの区別よりも、アンパンマンは絵本、ドラえもんや名探偵コナン等は原作の漫画があるため、原作に忠実にアニメ化した結果、2Dになったのではないかと思った」という意見に対して、発表者側は、「ドラえもんが2Dになった時はまだ3Dの技術はなかった。「きらりんレボリューション」が2Dから3Dになった際は人気がなくなった。そのため、元々日本人は3Dを好まない。」と答えました。
その際、安達先生からは「3D化すると著作権の問題などもあり、コスパが悪い。3D化して変えると漫画などと比べた際に違和感が生まれる」というお言葉をいただきました。
その他には、「ドイツでは教訓的なストーリーになっていて、日本では戦闘によって悪を罰する勧善懲悪のストーリーとのことだったが、私はよき行いをする方法を提示するのがドイツ、考えさせるのが日本のように感じた。例えばドイツの「Wickie」や「Feuerwehrman Sam」は作品内で解決策を提示しているが、日本はこれが解決策!といったような子供向けアニメは少なく大抵が観ているうちに“これはダメなんだな” ”これは良いことなんだ”と自ら考えていくものが多いと感じた。このように観ている側にも考えを託すような形で作成されているためにドイツよりも物語の展開に幅が生まれるのではないかと考えた」という意見に対して発表者側は、「作品はアニメとして完結しており、その後の物語展開は個人の中でおこなうものとなるのでアニメ自体の物語の展開の幅には関係ないと考える」と答えました。
その際、安達先生から「日本の方が漫画やアニメの文化がメジャーであるため色々緩い。ドイツでは、ただの本・アニメ。ドイツでは子供と大人を綺麗に分けており、日本は分けていない。そしてドイツでは子供だけに向けてアニメを作成しているが、日本では藤子不二雄Aのように子供向けの漫画、大人向けの漫画を描いている人がアニメ(原作漫画)を作成しているため幅が広い」というお言葉をいただきました。
他にも安達先生から「熊はロシアで神の獣としてとても重要であり、ドイツでもベルリン=ベアのまち(熊のまち)」、「消防士はドイツでなりたい職業第1位にもなっており、人助けが出来る勇敢なイメージ」、「西洋は子供は無垢な存在で日本では子供は罪深いと考えられており、ドイツでは子供は無垢な存在だが、まだ人間ではないと考えられている」、「日本とドイツの文化の差(日本は漫画があり、ドイツにはない)が出ており、ドイツが暴力を気にするのも確かである。ドイツではアニメ=子供(小学校低学年くらい)のためちょっと背伸びしたい子供はアニメは観ない」というようなお言葉をいただきました。
本日は評決は取っておりません。
以上で第29回ゼミ・グループテーマ「アニメ」の報告を終わります。