みんみんゼミ

第2回ゼミ報告 個人テーマ「絵画」

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1ゆい???v 2019/05/08 22:16 ?d?b3PC iPhone

OB・OGのみなさま、こんばんは。
引き続き、第2回ゼミ 個人テーマ「絵画」のゼミ報告をさせていただきます。

今回の発表は、日本美術のジャポニスムはフランスを中心にヨーロッパで流行し、特にオーストリアでのジャポニスムの流行に着目し、流行から廃りを調べる。ことを目的とし、
オーストリアではジャポニスムが流行したが、衰退した理由は、
?日本で産業革命やヨーロッパから文化が入り、建物や文明に外国の要素が強くなった。その為、日本特有の特徴が薄くなったため
?浮ついたジャポニスム熱に代わって、客観的・即物 的で、あるいは冷徹に自国の国益を意識する眼差しが徐々に現れてきた
?ドイツからの影響を受けたため
であると主張しました。

BBSに寄せられた質問への回答が未回答であったため、まず質問への回答から始めました。

・今回は絵画ではなくジャポニスム、特に工芸品・女性観についての議論でいいのか? という質問に対しては、
基本的に絵画中心であり、女性観ではやく芸術的議論である。と回答し、

・最後の衰退したことが考えられる理由の?の部分で述べられている、?との関連性があまり理解できなかったのだが、これはアイゼンシュタインとミュラーがドイツの人物だから、ということだろうか?またこの部分のドイツの影響をオーストリアが受けた、というのはどういう経緯なのだろうか?
という質問に対しては、オーストリアは日本との関わりはなく、ドイツとは同一のメディアを介して、情報を得てたため、ドイツからの影響を受けたと述べたと回答しました。
そこで安達先生からはハプスブルク家の例が挙げれるように、オーストリアはフランスとの結びつきも強かった。という追加の情報をいただきました。

次に、・6.ジャポニスム流行の衰退にアイゼンシュタインとミュラーの例が挙げられていますが、この2人の口述だけではなく実際にオーストリアでジャポニスムが衰退したと分かる根拠はあるか? という質問に対しては
根拠はどの程度 盛り上がたか、また衰退の具体的な数字は不明だ、と返答しました。

他にBBSに寄せられた質問には未回答のままでしたが、質問の回答だけで発表時間が終わってしまう懸念が出たため、質疑応答よりもディベートを優先するために、その他のBBSの質問への回答は割愛されました。

次にBBSに載せられた意見に移り、
主張の?に対して
ヨーロッパから文化が入り日本特有の要素が薄くなったとあります。確かにそのような傾向もないとはいえませんが、私はむしろその影響できちんと外国と区別された日本の要素が溢れる工芸品も製作されており、それが万博での盛況の例にも挙げられているのではないでしょうか。という意見に対しては

日本美術に対する意識が日本の外国とで異なり、ヨーロッパの人は様々な主義や技法を行ってきた。これから、また新しい技法を採用しよう、となったところに、日本の鎖国が終わった。
風景を中心とした雪舟の作品は、何だこれ!と衝撃を与え、
日本とヨーロッパの対照的な技法が注目された。
日本特有の技法として、日本は柔らかく大まかな岩絵具などの墨で描かれ、平面的である。
西洋特有の技法として、立体的であり、透視図法や陰影を活かした油絵や遠近法が用いられる。 と反論しました。

そこで安達先生からは、技法が異なるだけで、日本が平面的な作風だとは思わない。焦点に向かってではなく、上限、濃淡遠近法も用いられる、というご指摘をいただきました。

次に、
主張の?に対して異国文化に対するお伽噺のよう、であったり、別世界、であったりするような考え方はおそらく誰でも持つものだと思います
それを客観的・即物的な見方をするのはアイゼンシュタインやミュラー等が専門的な知識を持っているからこそであり、彼らの意見だけが他のマジョリティの印象を動かしさらにその衰退に影響するとはあまり思えません。という意見に対しては

2人の考えが全体に影響を与えられる訳でなく、オーストリアのジャポニズム受容は日本美術が純粋に良くて、受け入れたのだと思う。主張の2と3はつながっており、1890年代の対日イメージの悪化が衰退に繋がった、と反論しました。

次にフロア側から、日本の鎖国が終わり開国され、西洋にジャポニズムが受け入れられたが、今まで閉ざされていた日本を知る、という好奇心からジャポニズムが流行し、今まで知らなかった部分を知り尽くしたため、飽きがきて衰退したのではないか?という意見に対しては、
知り尽くしたからいい、ではなく、第一次世界大戦の開戦や義和団事件の勃発で日独の関係が悪化した。当時の人々は敵国の文化には否定的な態度を示し、衰退をした。と反論しました。

安達先生からは、当時は情報がコンスタントに入ったわけではない。互いの交流が途絶えると、文化も途絶える。というご意見をいただきました。また、今発表の主張のように、1.2.3. と、一つ以上、主張をあげると、包囲網のような主張になり、フロア側が反論しずらく、議論もしずらくなるため、主張は一つの論点に絞るように、というご指摘もいただきました。

評決の結果、引き分けとなりました。

以上で第2回ゼミ報告を終了致します。

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