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第9回 ゼミ報告 「建築」

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1もとはし時計 2019/06/18 20:25 電話3PC Android

OB・OGの皆様、こんにちは。
第9回ゼミ個人テーマ「建築」の報告をさせていただきます。

今回の発表では、「3年後期では閉校から100年経った現在にもバウハウスが影響を与えている理由を''多様性を受け入れたから''と主張したが今回はさらに深く考えていくこと」を目的とし、「バウハウスは一般的にデザインの1つのスタイルとして認識されているが、これは単純化されすぎたものであり、多種多様な活動や製品があるバウハウスを一つの概念だけで解釈するのは難しいと考える。実際は総合芸術を求める際の途中経過つまり''断片化(専門化)と総合化の両立''を求め続けている為100年経った現在も影響力を及ぼしていると考える」と主張し、ディベートを行いました。


まずBBSの質問として「主張の「〜、実際は総合芸術を求める際の途中経過であり…」とは、つまり、バウハウスはモダニズムや機能美・デザインといった要素を軸としてそれ以外にも様々な製品を作ってきた、ということを意味しているのでしょうか?」という問いに対して発表者側は「バウハウスはモダニズムや機能美・デザインといった要素を軸としてそれ以外にも様々な製品を作ってきた"というより、産業革命により、機械化が進んだことで製品の質が粗悪になったことによりアーツ・アンド・クラフツ運動が起こった背景があり、そこから考えが発展し、機械化を受け入れ今までの造形美(職人による手工品)と機能を統合するデザインを目指していったらバウハウス=機能美というようなイメージがつき強化されたと考えます」と答えました。
また別の質問として「主張の「途中経過〜」なのですが、100年経った現在も影響を与えているというのは、バウハウスはまだ成長(変化)過程であるからという解釈でよろしいでしょうか」という問いかけに対しては「バウハウス自体は閉校したため成長過程とはいえませんが、バウハウスの目標である断片化と総合化の両立 という問題点が現在でもありそれについて考えている人がいるといったことで間接的に成長過程といえるのではないかと考えます」と答えました。
「主張には、"実際は総合芸術を求める際の途中経過でありそのため100年経った現在も影響力を及ぼしていると考える。"*とありますが、考察には“断片化(専門化)と総合化の両立”を求め続けている為100年経った現在にも影響を及ぼしていると考える。とあります。となると、断片化と総合化の両立=総合芸術を求める際の途中経過 。*という意味で合っていますか?」という問いに対して、発表者側は「断片化と総合化の両立=総合芸術を求める際の途中経過 。*という意味であっています」と答えました。

フロア側からの「確かにバウハウスの総合芸術という概念とモダニズムの“断片化(専門化)と総合化の両立”という考えは一致していると思いました。私の考えとしては、バウハウスを一つの概念として表現することは確かに難しいですが、やはりそれを表すものとして1番最適なものは"機能美"であると思います。時代が変化すると共に物も変化し、バウハウスを代表する"機能美"も常にそれに対応して新しいものを生み出し受容されます
(日本でも例えば、無印良品の「体にフィットするソファ」)など、その時々の人々の需要に対して、デザイン性以上に機能性を重視した商品が次々と生まれています)そのようにして新しいものを追い求める結果、100年経つ現代でも影響を与えるものとなっているのではないかと考えます」という意見に対して、発表者側は「機能性の中に設計だけでなくデザインもあるから売れる。デザイン性が問われており、ひとつの技術だけでなくやはり断片化と総合化が両立している」と反論しました。
また、他のフロア側からの「総合芸術を求める際の途中経過である...という認識はバウハウスの様式を引き継ぎ、作品を創作している作り手側の認識なのではないかと考えます。受け取り側、即ちバウハウス様式の家具や日常品などを購入し、使用している消費者は、そのような認識の影響を受けてバウハウス様式の商品を選んでいるのではなく、単純に気に入った好みのデザインと機能性が高いから、いう理由からなのではないでしょうか。
芸術作品や日用品は芸術家や職人が作って終わり。ではなく、人々に愛されてこそ、批判も含めて興味を持たれてこそ、影響力を持ち、成立とすると考えるからです」という意見に対して発表者側は、「歴史の中で断片化と総合化の両立をどう行っていったらよいのか試行錯誤してきた。これは時代の中で繰り返されてきており、バウハウスにおいてもそのような試行錯誤が繰り返されている」と反論しました。

安達先生からはBBSにおいて<ゼミ教員提案の「主張」>として、「バウハウスは「ペヴスナーのモダン・デザインの展開」「機能主義」「モダニズム」という3つの枠組みで理解されてきた。そしてこれらの枠組みに共通する特徴を捉えて、バウハウスは1つの様式(スタイル)だと単純化されて考えられがちである。しかしバウハウスには多種多様な活動や製品があり、それを一つの概念だけで解釈するのは難しい。そこで原点たる「バウハウス宣言」を読んでみると、バウハウス運動は建築によって芸術を統合すること、いわゆる総合芸術を目指さしている事が読み取れる。即ち、“断片化(専門化)と総合化の両立”を求め続けているからこそ、バウハウスの精神は100年経った現在にも影響を及ぼしていると考える」というお言葉を頂きました。

また、ディベートの場において「今の時代は欲しければお金を出しなさいという時代であり、トッピング形式が多いのもその理由」、「ドイツが先駆けてバウハウスで生徒を育てて、100年を越して時代に影響を及ぼしている事が重要。日本はバウハウス100年に対して宣伝を怠っており、無責任である。あちこち見ているとバウハウスの精神が使われているのが分かる。もっと感謝すべきである」というお言葉も頂きました。

評決の結果、発表者側の勝利となりました。

以上で第9回ゼミ報告を終了致します。

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